心身の健康
(場所・時間を理解する能力)tips / dimentia

朝起きてから寝るまで時間を守って暮らしたい

今日が何月の何日なのか、何曜日なのか、あるいはここがどこなのか判断する能力を見当識と言います。記憶、注意、意識、視覚認知などの機能の低下で起こります。見当識の障害は認知症の比較的初期の段階から起き、障害が重くなると朝昼晩や季節の理解や今いる場所の理解が困難になるので日常生活のサポート体制が必要になります。


対処法

  • 見当識の障害が出始めた頃には、本人も不安になったり、悲観的になったり、逆に否認したり怒りやすくなったりすることがあるので、先ずはかかりつけ医に相談したり、認知症の人と家族の会などに相談するとよいでしょう。
  • 介護保険の通所介護や通所リハビリテーションや医療保険の重度認知症デイケアなどでは、大きなカレンダーで今日の日付をみんなで確認したり、今の季節を楽しみながら感じとるようなプログラムがよく組まれます。
  • 外出先でそこがどこなのかわからなくなったり、散歩に出て帰宅できなくなったときのために連絡先を身に付けるようにしたりGPS機器の利用も考えます。岐阜県福祉総合相談センターや家族の会に相談するとよいでしょう。
  • 家でトイレや自分の部屋がわからないとき、視覚認知の障害に対応するための大きな表示を用意したりします。介護用品・福祉用具取扱店をのぞいたり相談してみるとよいでしょう。
  • 日中の居場所は寝室とは別にして日常生活や社会生活を続け、生活にメリハリをつけ1日、1週間、そして季節など生活のリズムを大切にします。